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科学と技術について日ごろ考えることの私のためのメモ


by itot7227ex

千里ニュータウンの標本箱 2

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 地球環境問題を考えるために、その指標といわれる蝶について書きはじめた前回の記事の続編にあたる今回の記事では、私が1970年から1989年まで千里ニュータウンで見かけてアゲハチョウ、タテハチョウを記述する。

桜も散り、四月も半ばになると丘の頂上をキアゲハ(12)の♂が占拠する。
五月のゴールデンウィークにもなると、アゲハチョウ(13)、クロアゲハ(14)が庭のヒラドツツジの花で吸蜜し、アオスジ アゲハ(15)が庭をところせましと飛び回る。
雑木の生えた家向かいの草原にはコミスジ(16)が飛び、庭のコデマリにはホシミスジ(17)が産卵しにくる。
初夏になると、サツキが咲き、稀ではあるが、近くの箕面の山からカラスアゲハ(18)やモンキアゲハ(19)が下りてきて吸蜜し、草むらではウラギンスジヒョウモン(20)が飛んでいる。
公園に出かけると、クヌギを含んだ雑木林がありコムラサキ(29)やキマダラヒカゲ(32)が幹に止まり、時折ゴマダラチョウ(33)の飛翔が見られる。
開けたところには、アカタテハ(34)、ヒメアカタテハ(35)、ヒオドシチョウ(36)が飛び、近くの畑には、キタテハ(37)がとび、それに混じってウラギンスジヒョウモンが迷蝶のように飛んでくる。

 以上のように十数年前までは、自宅の周りや千里ミュータウンの公園を探索するだけで40種類以上の蝶を観測できた。しかし最近は周辺の森林や竹やぶが宅地化しているので、目にする蝶の種類も減っているのではないかと心配している。ついでながら、最近の鱗翅目学会に、ツマグロキチョウ、ウラナミアカシジミ、シルビアシジミが準絶滅危惧種に指定されている。千里や隣の箕面で季節になればあれほど多く見かけた蝶が準絶滅危惧種とは驚きだ。


情報技術で漢詩を読むおよび世界の蝶の監修者の記)
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by itot7227ex | 2005-04-18 22:32 | 地球環境問題